インターネットと商品先物取引
先物取引と言うと限られた業者やプロの投資家じゃないと出来ない様な取引でしたが、近年先物取引において大衆化してきたと言う見方が有ります。
何故、商品先物取引を始めとする先物取引が大衆化してしまったのかと言うと、低金利時代が加速してきた事、金融自由化が加速してきた事、インターネットの普及で生じてきたオンライントレードの普及と投資環境が自宅でも整えられると言う事が挙げられると思うのです。
バブル経済真っ只中だった1990年代始めの頃、株や土地は所有しているだけで上がると言う神話さえ有りました。しかし、バブルは弾け、その神話も当然弾けて経済崩壊やデフレ時代に突入し、低金利時代になったのです。銀行に預けていても利息なんて二束三文的な感じになり現在までそれが引き継がれている様です。
その後、1990年代中頃からインターネットが普及し始め、一家に一台と言う位に急速に普及しました。これにより誰もが金融の情報を簡単に取得する事ができ、売買や決済もインターネット上ででき、場所も時間も選ばなくなりました。こうした結果、今までは色んな情報を調べていたのに原油価格が高騰しました。金が下落しました。等と言う情報が簡単に手に入る様になったのです。
この様に以前と比較して、投資環境がガラッと変わった事が、先物取引や金融市場を大衆化させる原因になったのです。ですから、原油価格が変動しそうだと思ったら、直ぐに先物取引が出来る安易さも否めないのです。